2006年05月06日

WT1がんワクチン臨床研究、全国展開へ 阪大グループ

大阪大グループが進める「WT1がんワクチン」の臨床研究が、年内にも全国20医療機関に広がる見通しになった。

がんワクチンでは過去最大規模だ。
肺がんや脳腫瘍などを対象にした安全性試験で、現在まで目立った副作用がなく、がん縮小などの効果が見られているためで、今後効果が確認されれば、実用化に向け大きく前進する。

WT1は、細胞増殖にかかわり、様々な種類のがん細胞に多く現れるたんぱく質。

杉山治夫・大阪大教授(機能診断科学)らのグループはWT1の特定の断片(ペプチド)が、免疫反応の目印になることを発見。
がん細胞にWT1が見つかった患者であれば、人工的に合成したこのペプチドを注射することで、患者の免疫系にがん細胞を攻撃させることができると考えた。

大阪大病院で01〜04年に、主に安全性確認の目的で実施した20人(白血病10人、乳がん2人、肺がん8人)では、3人でがん組織が小さくなったり、進行が止まったりしたほか、9人でがん細胞の指標とされる腫瘍マーカーの値が下がった。

その後、対象のがんを拡大。04年に始めた脳腫瘍でもがん組織が小さくなったり、進行が止まったりする例が確認された。

白血病の一部で白血球や血小板が減る症状が認められたが、それ以外に目立った副作用は確認されていない。

拡大臨床研究には東北から九州までの20医療機関が参加予定で、大阪大病院、高知大病院、愛媛大病院、広島赤十字原爆病院、大阪府立母子保健総合医療センターではすでに始めている。

posted by ホーライ at 07:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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