2007年02月10日

内臓脂肪防ぐ仕組み

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を防ぐ働きがあるホルモンの「アディポネクチン」が体内で作用するメカニズムを、東京大大学院医学系研究科の門脇孝教授らの研究チームが、マウスを使った実験で突き止めた。

メタボリック症候群の根本的治療法開発につながる可能性がある。

米科学誌「ネイチャー・メディシン」(電子版)に発表した。

 
アディポネクチンは脂肪細胞から出るホルモンで、脂肪を燃焼してインスリンの働きを助ける善玉物質。

肥満や内臓脂肪蓄積で脂肪細胞が肥大化すると、このホルモンが低下し、糖尿病などのリスクが高まることがわかっていた。

研究チームは、体内でアディポネクチンと結合する2種類の物質(受容体)を作れなくしたマウスについて、血糖値やインスリン抵抗性を調べた。

その結果、受容体を欠いたマウスでは、糖尿病を防ぐ作用が消失することが判明。
逆に、肥満マウスの肝臓で受容体の遺伝子発現を上昇させると、糖尿病が顕著に改善した。

これらの実験結果から、受容体とアディポネクチンが結びつくことで、血糖制御や脂肪代謝、インスリン抵抗性を改善させると結論づけた。

日本人の40%は遺伝的に、アディポネクチンが少ない体質で、高脂肪食や運動不足などの生活習慣とともにメタボリック症候群の増加要因となっている。

門脇教授は「今回の成果をもとに、2種類の受容体と同じように働く治療薬の開発が期待される。

遺伝的要因にも環境(生活習慣)要因にも効果があるメタボリックシンドロームの根本的治療につながる」と話している。



★詳細はこちら
  ↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070209-00000029-san-soci



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2007年01月10日

新たな治験活性化5ヵ年計画に対するパブリックコメントが求められています。

新たな治験活性化5ヵ年計画に対するパブリックコメントが求められています。
  ↓
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=495060158&OBJCD=100495&GROUP=


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2006年07月07日

全国5大学に臨床応用支援拠点

大学の基礎医学研究の成果を、臨床研究を経て新しい薬や医療機器の実用化に結び付けるため、文部科学省は7日までに、2007年度から全国5大学に支援拠点を設ける方針を固めた。

1カ所につき年間2億〜3億円の研究委託費を5年間支給する案を検討しており、予算概算要求に盛り込む。
 

がんについては既に全国11大学で、今年度まで3年間の臨床応用支援事業を行っており、新事業はそれ以外の疾患が対象。
心筋の再生医療やパーキンソン病の細胞治療が有望だという。
 

現在、臨床応用に重点的に取り組んでいるのは、東京大、名古屋大、京都大、大阪大、九州大。

しかし、同省はこれら以外の大学も含めて改めて公募する。


*期待しています!!


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2006年06月05日

対策費、10年までに倍増 国連が新エイズ宣言採択

国連エイズ特別総会高級会合は2日、エイズウイルス(HIV)感染者の増大により、昨年の2倍以上に当たる年間最大230億ドル(約2兆5700億円)のエイズ対策費が2010年までに必要になると見込んだ新たな政治宣言を採択、閉幕した。
 
01年の前回特別総会で採択された政治宣言はHIV感染削減や対策費に関する数値目標を明記したが、今回は負担増を懸念する日米欧の抵抗で目標値を盛り込めず、課題も残した。

宣言に法的拘束力はなく、国連加盟国や非政府組織(NGO)がエイズ対策を検討する際の指針となる。

(共同通信) - 6月3日


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2006年05月20日

女性のストレス、トップは「夫」=男性は「妻に安らぎ」−民間アンケート

 男性は家庭に安らぎを感じているが、女性にとっては家庭がストレスのもと−。発毛施術サービスの「毛髪クリニックリーブ21」(大阪市)が行ったアンケート調査で20日、こんな結果が出た。

 誰から一番ストレスを与えられるかを尋ねたところ、男性はトップが「会社の上司」で37%。次いで「取引先」16%、「会社の部下」9%と仕事関係が上位を占めた。

 一方、女性の1位は「だんな」。5人に1人がストレスの最大要因と回答した。2位は「会社の上司」だったが、「子供」も3位に入った。

 逆に「ストレスを解消してくれる人は」の質問に、男性で最も多かったのは「妻」(25%)で、2位の「子供」(21%)と合わせ、ほぼ半数が家庭に癒やしや安らぎを感じていた。解消法も「家族とのだんらん」が最多で、「睡眠」「酒」が続いた。 
(時事通信) - 5月20日


◆架空の製薬会社『ホーライ製薬』

◆医薬品ができるまで
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2006年05月07日

触ると「そこが痛い」…岐阜大で世界初、患者ロボ誕生

岐阜大大学院医学系研究科は、頭や腹部を触ると、病気の症状に合わせて「そこが痛い」などと応答する仮想患者ロボットを開発した。

頭や胴体に内蔵された24個のセンサーが触診個所を感知し、入力されている急性胃腸炎や虫垂炎など八つの症状に合わせて、学生の問診と触診に音声で応答する。同研究科によると世界初だと言う。

ロボットは人肌に近い感触のシリコーン製で、学生に触診の腕を磨いてもらうため、今年度の授業から採用されている。学生には「実際の診察を前に自信をつけられる」と好評だ。

開発した高橋優三教授(57)は「センサーの感度を人に近づけるのに苦労した。さらに改良し、より多くの症状に対応できるようにしたい」と話している。

(2006年5月2日3時7分 読売新聞)
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2006年05月06日

WT1がんワクチン臨床研究、全国展開へ 阪大グループ

大阪大グループが進める「WT1がんワクチン」の臨床研究が、年内にも全国20医療機関に広がる見通しになった。

がんワクチンでは過去最大規模だ。
肺がんや脳腫瘍などを対象にした安全性試験で、現在まで目立った副作用がなく、がん縮小などの効果が見られているためで、今後効果が確認されれば、実用化に向け大きく前進する。

WT1は、細胞増殖にかかわり、様々な種類のがん細胞に多く現れるたんぱく質。

杉山治夫・大阪大教授(機能診断科学)らのグループはWT1の特定の断片(ペプチド)が、免疫反応の目印になることを発見。
がん細胞にWT1が見つかった患者であれば、人工的に合成したこのペプチドを注射することで、患者の免疫系にがん細胞を攻撃させることができると考えた。

大阪大病院で01〜04年に、主に安全性確認の目的で実施した20人(白血病10人、乳がん2人、肺がん8人)では、3人でがん組織が小さくなったり、進行が止まったりしたほか、9人でがん細胞の指標とされる腫瘍マーカーの値が下がった。

その後、対象のがんを拡大。04年に始めた脳腫瘍でもがん組織が小さくなったり、進行が止まったりする例が確認された。

白血病の一部で白血球や血小板が減る症状が認められたが、それ以外に目立った副作用は確認されていない。

拡大臨床研究には東北から九州までの20医療機関が参加予定で、大阪大病院、高知大病院、愛媛大病院、広島赤十字原爆病院、大阪府立母子保健総合医療センターではすでに始めている。

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2006年02月12日

肥満予防、子供から 

厚労省 生活習慣病対策へ食育

生活習慣病の発症患者の増加が懸念されるため、厚生労働省は来年度から子供の肥満予防対策に乗り出す。生活習慣病の発症は、子供時代の乱れた食生活と生活習慣が影響しているとされ、増え続ける肥満児童の対策で、生活習慣病の発症を予防したい考えだ。

厚労省の国民栄養調査によると、子供の肥満(標準体重の20%以上)は年々、増加傾向にある。

中でも小学生の九−十一歳が顕著で、男児の肥満割合は昭和五十一−五十五年(平均)の8・4%から、二十年後の平成八年−十二年(同)には15・0%へ増加した。


★生活習慣病は子供の頃から注意したいところです。
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2006年02月05日

ICタグで効率化=テロの救助訓練

東京消防庁は3日、ICタグ(電子荷札)を使い、けがの程度から治療者の優先順位を決める「トリアージ」の実験を、同時多発テロの訓練の中で行った。

トリアージの作業を電子化することで、効率的な救助活動や病院搬送を実現する狙い。
同庁がICタグ採用に向けた実験を行うのは初めて。

 ICタグは、手書きで記入していた従来の識別票とは異なり、被災者の名前や性別、容体などのデータを携帯情報端末(PDA)で入力。
タグのICチップに送信した上、データを印刷した紙も張り付ける。

 データは救急の指揮所のパソコンに送ることもでき、指揮所は被災者数や、容体ごとの内訳などを一覧で把握できる利点がある。
 
(時事通信)


うむ、で、その結果はどうなんだろうか?

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2006年01月09日

エイズ新薬へ一歩 抑制物質を人工合成 長崎大グループ

海洋生物に微量に含まれ、エイズウイルス(HIV)の増殖抑制効果があるとされる天然有機化合物「ラメラリンα20―サルフェート」を人工的に合成する方法を、長崎大工学部の岩尾正倫(まさとも)教授(53)=有機合成化学=らの研究グループが世界で初めて開発した。

近く特許を申請する。
岩尾教授は「自然界ではごく微量しか採取できないが、人工合成なら一定量を確保できる。

新薬開発に向けた第一歩」と話している。

ラメラリン系化合物については、米国のスクリプス海洋研究所が一九八五年、貝の一種「ベッコウタマガイ」から初めて採取。
これまでに自然界で約三十種類が確認された。
特に、同研究所が九九年にアラビア海産ホヤから検出した「ラメラリンα20―サルフェート」は、試験管内でHIVの感染細胞に注入する実験で、ウイルス増殖に不可欠な酵素の一つ「インテグラーゼ」の働きを阻害して増殖を抑えた、という研究結果が報告され、世界的に注目されている。

岩尾教授のグループは九七年、ラメラリン系化合物の基本となる物質の合成に初成功。
昨年十月には、医薬品原料の有機化合物「フェニルエチルアミン」の一種を基に、十四段階の化学合成を経て、ラメラリンα20―サルフェートを生成することに成功した。


ここから、非臨床試験、治験と長い関門が待っていますが、是非とも、新薬候補が見つかることを期待します。



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2005年12月18日

先生の「心の病」、過去最多3559人

昨年度に精神性疾患で休職扱いとなった公立小中高校などの教員は前年度より365人増え、過去最多の3559人に上ったことが14日、文部科学省の調査で分かった。


調査によると、全国の教員92万1600人のうち、病気休職者は過去最多の6308人(前年比291人増)。
このうち56・4%がうつ病などの精神性疾患で、教員全体に占める割合は、10年前の約3倍にあたる0・39%に達した。


原因について文科省が各都道府県教委などに問い合わせたところ、「分からない」という回答が多かったが、ベテラン教員が学級崩壊など最近の子どもの変化に対応できなかったり、若手が職場のコミュニケーションに苦労したりするケースが報告された。

このほか「多忙化」を挙げたところもあった。


文科省によると、教員の病気休職は他の地方公務員に比べ、0・1%程度高い傾向があるという。

(読売新聞) - 12月14日


心の病は先生だけでなく、多くの職種で共通に増えている。
ストレス過多、多忙、疲労、コミュニケーションスキルの低下、真面目人間の増加。

企業は(国も)、真面目に取り組む必要がある。
個人の問題だから、ではすまない時代になってきた。

時には、労災扱いにもなる。

人間は弱いから、自分の気持ちの処理がうまくできない人は、社会が助けてあげる仕組みが必要なんだろう。


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2005年11月29日

アルツハイマーに光か?

アミロイド生成を妨害 アルツハイマー治療薬も

アルツハイマー病発症の原因物質アミロイドの生成にかかわる酵素に結合、アミロイドができるのを妨げる化合物を合成することに京都薬科大の木曽良明教授(薬品化学)と木村徹助手、東京大、理化学研究所が27日までに成功した。
 
従来症状を軽くする薬はあったが、この化合物は治療薬開発に役立つのではないかという。
 
木曽教授らは、βセクレターゼという酵素の遺伝子が欠損したマウスでは、アミロイドがほとんどできない点に着目。
 
この酵素が機能する中心部分に結合し働かなくする化合物として、アミノ酸8個の化合物を設計し合成。
さらに脳細胞に入りやすいようアミノ酸を5個にしてコンパクト化した。
 
家族性アルツハイマー病遺伝子を発現させたマウスと普通のマウスで、脳の記憶に関係する海馬という部分にこの化合物を注射すると、いずれも3時間後には生成されるアミロイドが約4割減少し、副作用もなかったという。


(共同通信) - 11月28日



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2005年11月27日

脳の特定細胞メリット判断


複数の中からメリットのあるものを選ぶ際に脳の特定の神経細胞群が情報処理を担当していることを京都府立医大の木村実教授(神経生理学)と上田康雅助手らがサルの実験で突き止め、米科学誌サイエンスに25日発表した。
 
経験による学習の仕組み解明や、薬物やギャンブルへの依存症の診断、治療法開発に役立つ可能性があるという。
 

木村教授らは、自発的運動の制御や情報処理にかかわる大脳基底核の線条体という部分に注目。

スティックを左右の一方に倒すと報酬のジュースが得られるサルの実験で、線条体の神経細胞の電気信号を測定した。
 
(共同通信) - 11月25日

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2005年11月16日

●アルツハイマー病の原因物質、主要構造の解明に成功

アルツハイマー病の原因とされるたんぱく質「ベータ・アミロイド」の主要構造をとらえることに、高野和文・大阪大工学研究科助教授らのグループが世界で初めて成功した。15日、大阪府内でのシンポジウムで発表した。
  ↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051116-00000301-yom-soci

アルツハイマー症の原因がなかなか解明されないまま長い年月がたった。
今は薬が有るとはいえ、まだまだ十分ではない。
この構造解析をきっかけに新しい治療薬が誕生してほしい。

それにしても構造解析に威力の偉大なことよ。


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2005年11月06日

細胞バンクに患者殺到

患者の細胞からクローン技術で胚性幹細胞(ES細胞)を作成、治療研究する世界初の細胞バンク「世界幹細胞ハブ」(本部・ソウル大)が1日、患者からの細胞提供の受け付けを開始、3日までに1万人以上が登録した。
 
ES細胞は、皮膚組織などから採取した体細胞をもとにつくるクローン胚から得られ、どのような細胞にも成長できる万能性を持つ特殊な細胞。

ハブの責任者の黄禹錫ソウル大教授がこの分野で先進的な成果を挙げ、韓国政府が全面的に研究を支援している。
 
募集枠はパーキンソン病患者ら100人だが、初日の受け付け開始直後には治療につながると期待する患者らのアクセスが殺到しホームページが一時ダウン。

ソウル大には「回復の最後の望み」と考える患者らが夜明け前から並んだ。
(共同通信) - 11月4日


一人の天才医師だけではその国を救えないが、一人も天才医師がいないと。。。。。


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2005年10月31日

新たながん抑制遺伝子

正常細胞にあるのにがん細胞でほとんど発現していない特定の遺伝子が、前立腺がんを選択的に細胞死(アポトーシス)に導くことを岡山大の公文裕巳教授(泌尿器病態学)、許南浩教授(細胞生物学)らのグループが30日までに突き止めた。
 

同グループは、正常細胞ががん化するのを防ぐ新たながん抑制遺伝子としている。この遺伝子を使ったがん治療を進めたいという。
 
この遺伝子は「REIC/Dkk3」。
 
同グループは、培養したヒトの前立腺がん細胞でこの遺伝子の発現が抑制されREICタンパク質ができないことを確認。

52人の前立腺がん患者の組織を調べ、全員のがん細胞でタンパク質が減り、うち悪性度の高い26人では完全になかった。


(共同通信)
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2005年10月29日

カネミ油症で初の治験(しかも医師主導型治験らしい)


ダイオキシン類が混入した食用油が原因のカネミ油症で、厚生労働省の全国油症治療研究班(班長・古江増隆九州大大学院教授)は26日、認定患者に漢方薬を服用してもらい、症状の緩和に効果があるかを調べる初めての治験(臨床試験)を九大病院(福岡市)で開始した。
 
期間は1年間で、24人が対象。全身の倦怠(けんたい)感や末梢(まっしょう)神経の障害、皮膚・呼吸器症状など油症に特徴的な症状に効果が期待される漢方薬4種類を、計画に従って服用後、血中のPCB(ポリ塩化ビフェニール)、ダイオキシン類の濃度を測るなどして効果を調べる。
 
今回の治験は九大病院に通院が可能な患者で実施。研究班は今後、カネミ油症の患者が多い北九州市や長崎県五島市の医療機関でも、順次治験を始める予定。

(共同通信) - 10月26日
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2005年10月26日

キレるマウス



特定の生理活性物質の受容体が欠けると、ストレス環境では異常行動を起こすことを成宮周京都大教授(薬理学)らがマウスの実験で解明し、米科学アカデミー紀要に25日発表した。
 
実験マウスの記憶、認識などは正常。異常な行動の様子は人間の「キレる」状態に似ており、原因解明につながる可能性があるという。
 
成宮教授らは、神経伝達など体内でさまざまの役割を果たす生理活性物質「プロスタグランジン」の受容体のうち「EP1」が欠損したマウスをつくり実験した。
 
高さ約20センチのビーカーの上に置いた実験では、“高所恐怖症”である普通のマウスは飛び降りないが、7匹の欠損マウスは7分間で全部が飛び降りた。

正常マウスでもこの受容体をふさぐ薬を与えると、7匹中6匹が飛び降りた。


こりゃ、ソートーキレているね。たらーっ(汗)






posted by ホーライ at 07:28| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする